ホンダ・トゥデイ

ホンダは軽自動車部門を中心に展開し、たくさんの顧客を付けてきたのですが、30年前、伝説ともいえる車が誕生します。
それが、女性にも大人気となったホンダ・トゥデイです。
当時のホンダの象徴ともいわれる軽自動車、ホンダ・トゥデイとはどのような車だったのでしょうか。

コンパクトカーが売れない時代を払拭したホンダ・トゥデイ

1980年代当時、大排気量モデルが売れていた時代です。
プレリュード、アコードなどの大排気量モデルがバンバン売れていた時代に、軽自動車やコンパクトカーを作るという事はどのメーカーも頭になかったのです。

ホンダにおいてもセダンやスポーツが主流となっていて、軽自動車やコンパクトカー作りはほとんど眼中にないという状態だったのです。
当時ホンダはF1参戦もしていたので、海外についてもセダンスポーツが求められていたという事もあります。

開発部門は軽自動車、コンパクトカーが欲しいと思っている世代、層がほかのメーカーの車に流れてしまうのではないかという危機感を持ち、後に変態ぶりを発揮したといわれたシティに続き、ホンダ・トゥデイを開発します。
ごくごく平凡な車、当たり前のような軽自動車のスペック、でも、ホンダ・トゥデイは全く違う車としての魅力を持っていたのです。

ものすごい軽量化

ホンダ・トゥデイは一見するとただの軽自動車です。
飾りも何もなく、本当にシンプルな作りです。
まるで商用車のようといわれるくらいの軽自動車ですが、やはりホンダはいい意味で「変態」でした。

現代販売されているN-ONEという車がありますが、この一番軽いモデルが840kgです。
しかし、ホンダ・トゥデイは異例ともいえる位の重量、550kgしかないのです。
エンジンは車重が軽いほどに負担が少ないので燃費も良く、リッター30km、下り坂ほどその効果を発揮するものすごい車となったのです。

エンジンはEH型直列2気筒 SOHC545ccです。
出力、馬力共にパワーは感じられないエンジンですが、エンジンを回すとホンダ・トゥデイ独特な低音なリズムが響きわたります。
スポーティなサウンドはCR-Xなみだといわれるくらいでした。

スポーツ走行したい若者にも人気だったJW2、JA1

スポーツ走行を行う若者にも人気だったホンダ・トゥデイのJW1に続き、マイナーチェンジを行ってJW2、JA1を登場させます。
パワー不足が大きな課題、泣き所となっていたのですが、そこを払拭するために高回転のエンジンとしてE05A型エンジンを搭載しました。
軽自動車ですからシティのように変態も極まれりといわれるくらいの車ではないでしょ?といわれますが、やはりホンダのいい意味で変態といわれる特徴がココでも発揮されています。

エンジンを回すほどにパワーが向上していくというのが高回転型のNAエンジンなのです。
このエンジンは後にホンダの名車ともいわれるビートに受け継がれています。